白檀かすか色といろ
直接的には色とりどりの円錐形のお香のイメージ。
油絵の具にしてもお香にしても、はたまたせつない
思い出にしても、匂つきの記憶は、より増し鮮明に
記憶に刻まれるようにです。
お香を焚く習慣はあの人が教えてくれたもの？（ひねもす）
香木として有名な白檀ですが、その用途はほかにもあって、
仏像彫刻に使われたりもしています。中国雑貨の店に行けば、
白檀の扇子が売られていたり。また、仏壇に使う線香には、
白檀をブレンドしてあるものが多いので、非常に懐かしい
香りです。独身時代は実家が仏壇のある家だったので、
仏間は当たり前のように線香の匂いがしていましたが、
私がお香に興味をもちはじめたのは最近のことです。
子どもができて、赤ちゃんの匂いを楽しむようになって
から、匂いというものに敏感になってきたのかも。（安寿）
■選外佳作■
笑ってうつる二人の写真
書いてて寒くなりました。（風士）
若い恋人同士の場合、ツーショットで写真に
おさまる機会はなかなかありません。この写真、
きっと貴重な一枚なのでしょう。（安寿）
うすべに色の 淡き想い出
あさはかな色に染まった私。でも、そんな
色した想い出があります。（もくれん）
想い出の色というものは、たいてい薄い色をしているような
気がしますね。紅色の熱い思いも、時を経るにつれて
おぼろに淡くなっていくのかも。（安寿）
■選句後到着句
花をこの身とともに埋めよ
「彼女のくれた花を私の墓に埋めよ」というような歌詞の
曲が、シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の乙女」に
あったような、なかったような。シューベルト生誕
２００年記念ということで。（楽人）
その花とともに土に還らん。（安寿）
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「筑波の邪道」
ｎ次元空間