待つ者の無き家に急ぐや
夜更けの帰り道、ふと流星が見えれど願うことも
無し。独り身で、誰も待つものも無いのに、
何故急ぐか。（蜻蛉）
流星の見えぬ力に惑わされそうな気が
するのか、それとも流星のなした奇跡を
確かめようと急ぐのか。（安寿）
■選外佳作■
露の香を撒く峠の天女
何とも言えぬ遺る瀬無さは予感、
流星から降りた天女は知らず人を
惹き付ける。怖い怖い。でも見たい。（良士）
遣る瀬ない心に天女の撒いた露の香は、
ろ紙に落とした黒インクのように染みわたって
いくことでしょう。（安寿）
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「筑波の邪道」
ｎ次元空間