曇のきれぎれ月隠れかも
もしかして、月は私を追いかけているんじゃないかな？と。
ふと気が付くとそこにいる。雲に隠れてもバレバレよ。（鯛下）
幼い頃、電車や車の窓から見た月が、いつまでも
ずっと自分を追っているように見えるのが、不思議
だったことはありませんか。（安寿）
■選外佳作■
盆休み帰郷の君が何故ここに（修行僧）
気分はますますストーカー。（安寿）
いにしえもひそやかなりしやくものいと
神代の昔から、人は秘密を抱えてきた。
それを狙うもの−蜘蛛の糸−は、ずっと密やかに。
現実の場面から、時空を超えてみました。（蜻蛉）
ぼんやりと不安の糸を手繰りよせ
餓鬼のいく先いづくにやあらむ
*龍之介の俳号は「餓鬼」。（安寿）
薔薇散ってその周辺の人々を
昔、ダイアナって言う、ポップソングが在りました。
その歌、ダイアナが結婚した時、少しリバイバルして。
もともと、主婦の不倫の歌だったんだけど、まさか、
プリンセスが−−−
あとは、死ぬまでまさかばかり。いや、死んだあとも。（吐裸）
彼女の寂しさや苦悩をずっと覆っていた花びら。それが
はらりと落ちてしまうまで、私たちは彼女の存在感の
大きさにたいして気づいてもいませんでしたね。（安寿）
■選句後到着句■
人の妻ほっと心の動かされ（若翁）
男の妻になって、子どもの母親になっても、恋が
できる人が増えてきました。というより、そんな気持ちを
昔の人のように押し込めたり、ごまかしたりしなくなって
きたのかな。（安寿）
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「筑波の邪道」
ｎ次元空間