故郷を離れてビルの谷間に
句の流れを変えてしまいましたね。
田舎を離れて上京している間に生家はダム建設で
水の底に埋もれ、本人は都会の喧騒に
埋もれてしまう...。（あおば）
より具体的なイメージが浮かんでくるので、
こちらの句を選びました。また、実をいうと
私の個人的妬み（笑）もあったりして。
周囲の人々が「都会」と言う町からこの地にやってきて
７年。まだまだ自分がよそ者であることを自覚せざるを
得ない毎日ですが、その「都会」に出てしまった地元
出身の人たちは、盆正月には勝手知ったる故郷の町を
堂々と闊歩、いや、大きな車で狭い道に乗り込んできます。
都会の喧騒に埋もれてしまうような人とは、
こんな人たちではないかと思う次第。（安寿）
■選外佳作■
去りゆきし人今いづくなる
この間、利根川上流の藤原ダム、須田貝ダムに行ってきました。
古民具を集めた資料館などあり、水没時の寄贈品を集めた
ものとの、説明がありました。また、状況は違いますが、
かつてのテレビドラマ、岸辺のアルバムなどを思い出しました。
この句自体は、軽く付けたもので、遣句の部類でしょうか。（とら）
「今」という表記がよけいに「今」と「昔」の
対比をも思わせます。（安寿）
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「筑波の邪道」
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